おむつなし育児研究所京都サロンは、トヨタ財団による研究助成「『赤ちゃんにおむつはいらない-失われた身体技法を求めて-』主任研究者 三砂ちづる」の一環「快適!おむつなしクラブ」(2008年)に参加したメンバーにより発足した任意団体です。2008年から京都市内を中心におむつなし育児のことを伝えています。
日本に伝わる赤ちゃんのお世話を伝承し、現代でも簡単にできる0歳からのおまるの使い方を紹介しています。環境にも赤ちゃんにもやさしい子育てによりすこやかな赤ちゃんが育つことを目的にしています。
ウェブサイトでの情報提供、後援会、ワークショップ、講座、出版などを通じて活動を行っています。
【主な活動実績】
・2015年「第3回 京の公共人材大賞 最優秀賞」受賞。
・2015年「第12回京都環境賞奨励賞」受賞。
・2014年 環境省ESD環境教育プログラムを当研究所東京サロンと共同開発。
・2014年 日本科学未来館で開催の企画展「トイレ?行っトイレ!ぼくらのうんちと地球の未来」、おむつなし育児ブースの展示監修協力。
・「ごみ減量推進会議」「京と地球の共生府民会議」「DO YOU KYOTO?」構成団体。
・2014年 文化庁「市民からの文化力」登録承認団体。
【代表 西山由紀(Yuki NISHIYAMA) プロフィール】
おむつなし育児研究所京都サロン主宰。
心とからだをすこやかに育てる「おむつなし育児」のすばらしさと、効果や実践法を伝えている。五感が育ち、ゴミも減る、地球と赤ちゃんにやさしい子育てのくらしの文化を普及中。
日本で昔ながらのおむつとお世話が見直されはじめた2008年、次男とおむつなし育児を実践して感動し、京都市を拠点に全国で伝えはじめる。
周りに経験者がいなかったため試行錯誤をくり返し、これからはじめる人たちが困らないようにと書いた本が出版される。
新潟生まれ。京都在住。新潟大学大学院博士課程修了。大学講師(仏語)。元・NHK文化センター梅田教室講師(おむつなし育児)。おむつなし育児研究所研究員。二児の母。
【主要著書】
『やってみよう!おむつなし育児』(柏書房、2011年)、
「おむつなし育児」(『助産雑誌』4月号 vol.64, no.4、特別寄稿、2010年)。
【0歳からのおまるをはじめてみたい皆さんへ】
まいにちの子育ては、いのちを育てる大きなおしごと!
でも、どうしたらいいのかわからなくて、途方にくれることはありませんか。
わたしも最初はそうでした。
0歳からおまるでさせることを取り入れて、こどもをよくみるようになるまでは、いつもどうしたらいいのかわからなくて、育児書やネットをよみふけったり子育てサークルに通い詰めたりする毎日でした。
小さな赤ちゃんを前に、不安でしかたがなかったのです。
その頃のわたしは、こどもをよく見ないで、育児書や専門家の方を信頼していたのでした。
もちろん、それも必要ですけれど、赤ちゃんもお母さんも一人一人違います。
答えはすべて、赤ちゃんがタイムリーに教えてくれいるのです。
目の前のこの子が、今、どうしてほしいのか、どうしたいのか、赤ちゃんがぜんぶ教えてくれています。まるで赤ちゃんが先生みたい。
0歳からのおまるをとりいれることで、そんなことに気付きました。
もちろん、わたしも完璧になんてひとつも出来てはいないのですけれど、それでも少しは、
赤ちゃんの全体をみて、欲求のすべてを丸ごとわかってあげたいと思えるようになりました。
そして、つらかった育児が、ずっとずっと楽しくなったのです!
これは、この後に長くつづく子育ての基盤になりますし、母としての自信にもつながります。
こどもの情緒の安定や体の健康にも役立ちます。
みなさんも、0歳からのおまるをとりいれて、子育てをもっと楽しんでみませんか。